クラス:ほしのこ
属性:風
年齢:13歳
誕生日:不明
身長:140cm
趣味:家事
好きなもの:姉さん
嫌いなもの:特に無し
好きな食べ物:特に無し
嫌いな食べ物:特に無し
「星の記憶」から産まれた「ほしのこ」のひとり。
相手によって、態度や口調が変わるが、基本的には良い子。
天才的な才能を持つ姉に尊敬・好意・嫉妬と様々な感情を持ち、ほしのこの中では最もヒトに近い強さと可能性を持つ。
「ほしのこ」は本来、ソラにあって観測を行う存在。
しかし、そのほしのこであるクノンが下界に落ちてきた。
獣人の町サイカの入り口に落ちてきたクノンは、獣人族と勘違いしたピアンに拾われた。
クノンが目を覚ますと、そこにはピアンとチック、そして村長がいた。
分かっていたのは、「クノン」という名前と「帽子」がとても大切なものであるという事のみ。
気落ちしているクノンに困った顔をした町長に、ピアンはこういった。
「記憶喪失で困ってんだろ?じゃあ、助けてやればいいじゃねえか!簡単だろ?」
それもそうだ!と町長はうなずき、ピアンとチックがクノンと一緒に暮らすという条件で町に迎え入れることになった。
こうして、3人による生活が数カ月続いた。
サイカ大森林を越えたソード、リーフ、フレンが町にやってきた時の事。
クノンは流れ的に町を案内することになり、リーフとフレンに町を案内することになるのだが……
とにかくリーフに振り回され、クノンも付いていくだけでやっとの状態だった。
しかし、クノンはリーフに対し、理由は分からないが、何か懐かしいものを感じていた。
その後、落ちてきた隕石を調べに行くソード達についていくピアンとクノン。
そこで、一行は過激派に遭遇してしまう。
足がすくんで戦えないクノンを守るようにリーフとフレンが前に立ち、過激派をソードとピアンが抑えにかかる。
しかし、様子がおかしいクノンにリーフとフレンのバングルが反応し、ふたりはクノンの夢に導かれる。
そこで、リーフ達はクノンの事を知る。
天才と呼ばれ、とてもすごい姉さんがいた事。
姉さんみたいになるために、クノンはずっと努力を重ねていたこと。
そして、そんなすごい姉さんに小さな嫉妬を抱いていたこと。
全てを知ったリーフは、記憶をすべて取り戻し、無力感に怯えるクノンに対して手を差し伸べる。
「姉さんであればこんなドジはしなかったはずなんだ。やっぱり、ぼくでは姉さんの隣に立つことなんて……」
「隣になら、もう立てているよ。ただ…それにクノンが気づいていないだけ。」
クノンは、その間際に世界の声を観測する。
世界の声は、とても幸せそうで、とても美しくて……
「そうだったんだ……ぼくを呼んだのはおまえだったんだんだな。リーフ……」
懐かしいものの正体、クノンがリーフに重ねていたもの……それは陽だまりのような暖かさ。
姉さんであるネノがいつもクノンに向けていた感情だったのだ。
お互いに認め合って、友達になったリーフとフレンと力を合わせ、クノンは過激派に立ち向かうのであった。
それは同時に、「強い感情を持ったほしのこ」に初めて到達したことを意味していた。
何かを成し遂げる時、最もすごいのは努力をし続ける秀才なのだろう。
「かすかに記憶に残る、心を優しく撫でられた感じ……ぼくを助けてくれたのは、おまえなんだろ…?リーフ。」
「だから、リーフ、フレン……今度はぼくの方から会いに行ってやるからな。必ず……」
姉さん!聞いてほしい話があるんだ。
その世界は、敵と味方がいて戦いが続いている世界だけど……
そんな世界でも、とても優しい人達がいたんだ。
ぼくは、そこで色んな事を学んできたんだ!
そして、色んな「楽しい」や「嬉しい」がある事も知った。
星の記憶だけでは分からないものを見て来たんだ。
だから……今のぼくなら……姉さんの隣に立てますか?
ソード達が町を去ってから数か月後の事。
冒険者になる為、冒険者ギルドに向かうチックに付き添う形でクノンとピアンはソルディアの町に来ていた。
あの時から、再び「ほしのこ」の記憶は失われていたものの、クノンはリーフ達との約束を守ったのだ。
久しぶりに会ったリーフとフレンは全く変わりがなくて、リーフは相変わらず騒がしかった。
クノンは、「誰かに見せたかった景色」があるのだという。
その景色を見つけるべく、リーフ達は夜の孤児院からクノンの夢へと旅立っていく。
そこは、きれいな水が彩るダンジョンだった。
リーフ達は、ほしのこを知っていくと同時にクノンもまた記憶を徐々に取り戻していく。
そして、クノンが完全に記憶を取り戻した頃、この風景は姉さんに見せたかったものであることを思い出す。
綺麗な湖がそこにあり、花が咲き乱れる中で滝が力強く流れている。
リーフ達は、その綺麗な風景を見続けているのであった。
「ぼくはふたりにお礼を言いたかった。
今にも消えてしまいそうなくらい、悪意に押しつぶされてしまいそうなあの時のぼくを……
この世界でボクを助けてくれた……そのお礼がしたかったんだ。
ボクが好きだった、この風景を……ふたりにもみて欲しかったんだ!」
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